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【留学のプロが教える】カナダワーキングホリデーの始め方と注意点:費用、仕事、手続きまるっと解説

広大な自然、世界中から集まる多様な文化、そして治安の良さ。カナダは長年、日本人にとって憧れの渡航先として不動の人気を誇っています。

そして、ここでビッグニュースです!

なんと2025年からは、日本人が最大2回までワーキングホリデー制度を利用できるようになり、これまで以上に挑戦のチャンスが広がりました。「一度行ってみて良かったら、もう一度」なんていうプランも夢ではなくなったのです。

「でも、準備は何から始めればいいの?」

「費用はどれくらいかかる?」

「英語力がなくても仕事は見つかる?」

そんな不安をお持ちの方も多いはず。

この記事では、創業30年以上、10万人以上の留学をサポートしてきたISS留学ライフが、ワーホリの基本ルールからビザ申請のステップ、出発前の資金準備、そして現地到着後のリアルな手続きや仕事探しまで、プロの視点で分かりやすく徹底解説します。

これから準備を始める方も、まだ迷っている方も、ぜひこの記事を読んで、カナダへの第一歩を踏み出してくださいね!

カナダでのワーキングホリデーについて

カナダワーキングホリデー(通称:ワーホリ)とは、日本とカナダの二国間協定に基づき、18歳から30歳の日本人が最大1年間、カナダに滞在できる特別な制度です。

最大の特徴は、その「自由度の高さ」にあります。

観光ビザでは働くことができず、学生ビザでは就労時間に制限がありますが、ワーキングホリデービザなら、フルタイムで働くことも、語学学校に通うことも(最長6ヶ月まで)、ただひたすらカナダ全土を旅行することも自由自在。

「午前中は語学学校で英語を学び、午後はカフェでアルバイト。週末はロッキー山脈へハイキング」といった、自分だけのオリジナルな海外生活をデザインできるのが最大の魅力です。

年齢・条件のポイント

2025年の改定も含め、まずは応募条件をしっかりチェックしましょう。

項目内容
対象年齢申請受理時点で18歳以上30歳以下であること(31歳の誕生日の前日まで申請可能です)。
国籍日本国籍を有していること。
健康状態カナダで働くことができる健康状態であること。
家族の同伴被扶養者を同伴しないこと(お子様連れなどは不可)。
パスポート滞在期間中有効なパスポートを持っていること。
資金証明カナダ入国時に、生活費として最低2,500カナダドル(約27〜30万円)の資金を証明できること。
保険加入滞在期間をカバーする医療保険への加入が必須。

2025年4月から「最大2回」ワーキングホリデーへの参加が可能になりました。これまでは「一生に一度」のチャンスでしたが、制度変更により、さらに長期的なキャリア形成や海外生活の計画が立てやすくなりました。

ワーホリビザの取得方法

カナダのワーキングホリデービザの申請は、すべてオンラインで行います。少し複雑に感じるかもしれませんが、流れを理解すれば大丈夫です。

用意する書類

まずは必要な書類を揃えるところからスタートしましょう。IRCC(カナダ移民局)が求めている主な書類は以下の通りです。

  1. パスポート 有効期限が滞在予定期間(+数ヶ月の余裕)をカバーしているか確認しましょう。期限が短い場合は、申請前に更新しておくことを強くおすすめします。
  2. 履歴書(英語版) 日本の履歴書とは形式が異なります。フォーマットは自由ですが、学歴や職歴をシンプルにまとめたものが必要です。
  3. デジタル証明写真 スマホで撮影したものでも規定を満たしていればOKですが、背景やサイズなどの規定が細かいので注意が必要です。
  4. 家族情報フォーム(IMM5707) 両親や配偶者などの情報を入力する指定フォームです。
  5. 警察証明書(無犯罪証明書) 過去に日本以外の国に6ヶ月以上滞在したことがある場合、その国の警察証明書を求められることがあります。
  6. (渡航後提出)資金証明 入国審査時に提示します。英文の銀行残高証明書を用意しましょう。最低2,500CAD以上が必要ですが、余裕を持って多めに用意しておくのが安心です。
  7. (渡航後提出)ワーホリ保険の加入証明 こちらも入国時に必須です。保険期間がビザの有効期間に直結するため、必ず1年分(または滞在予定期間分)加入しましょう。

申請の流れ

申請は大きく分けて「抽選待ち(プールへの登録)」と「本申請」の2段階があります。

  1. IECプロファイルの作成(プールへの登録): カナダ移民局(IRCC)のサイトでアカウントを作り、ワーホリの候補者リスト(Pool)に自分の情報を登録します。この段階ではまだビザ申請ではありません。
  2. 招待(Invitation to Apply)を待つ :登録者の中から、不定期に行われる抽選で「招待状(ITA)」が送られてきます。これを受け取って初めて、本申請に進むことができます。
  3. 本申請(20日以内): 招待が届いたら、10日以内に受諾し、さらに20日以内に必要書類をアップロードして正式な申請を行います。
  4. 申請費用の支払い :クレジットカード等でオンライン決済を行います。
  5. バイオメトリクス(指紋・顔写真)の登録: 支払い後、指示に従って東京または大阪のビザ申請センターへ行き、指紋と写真を登録します(要予約)。
  6. 審査完了・POEレターの受領 :審査が無事完了すると、「POEレター(Port of Entry Letter of Introduction)」が届きます。これが入国許可証となりますので、大切に保管・印刷して渡航時に持参してください。

申請費用の目安と内訳

ビザ申請の最終段階で、オンラインにてクレジットカード決済が必要となる費用です。 2025年の改定により費用が変更となっています。必ず最新の金額を用意しておきましょう。

  • IEC参加費用(IEC Participation Fee): 184.75 CAD ワーキングホリデープログラム自体に参加するための基本手数料です。
  • オープンワークパーミット保持者手数料: 100 CAD 特定の雇用主に縛られず働ける許可(オープンワークパーミット)を得るための手数料です。
  • バイオメトリクス登録料: 85 CAD 指紋や顔写真などの生体認証登録費用です。

合計: 約370 CAD (日本円換算:約4万円〜4万5千円程度 ※レートによる)

カナダでのワーホリ費用の目安

ワーホリを計画する上で、最も気になるのが「お金」のことではないでしょうか。

「途中で資金が尽きたらどうしよう…」という不安を解消するために、出発前にかかる費用と、現地でかかる費用をしっかりとシミュレーションしておきましょう。

出発前に必要なお金

渡航前に日本で準備・支払いが必要な費用の目安です。

項目費用の目安備考
航空券(片道または往復)10〜25万円シーズンや直行便/経由便によって大きく変動します。
医療保険10〜18万円カナダの医療費は高額です。必ず加入しましょう。
初期滞在費(当面の生活費)20〜30万円仕事が見つかるまでの家賃や食費として、最低3ヶ月分はあると安心です。
ビザ申請・バイオメトリクス約4万円前述の通り、申請時に支払います。
語学学校費用(最初の3ヶ月など)30〜50万円最初に学校に通う場合の授業料。期間により異なります。
合計約75〜125万円語学学校に通わない場合は60〜70万円程度がミニマムラインです。

「とにかく安く行きたい!」という方も多いですが、ギリギリの資金で渡航すると、到着直後から「早く仕事を見つけなきゃ」というプレッシャーで焦ってしまい、せっかくの海外生活を楽しめなくなることも。余裕を持った資金計画が、心の余裕に繋がります。

現地での生活費(1ヶ月あたり)

バンクーバーやトロントなどの大都市の場合、家賃の高騰が続いています。シェアハウス(ルームシェア)をするのが一般的です。

  1. 家賃(シェアハウス): 900 〜 1,300 CAD
    ダウンタウンに近いほど高く、郊外に行けば安くなります。リビングルームの一角をカーテンで仕切って住む「リビングシェア」ならさらに安くなることも。
  2. 食費: 300 〜 500 CAD
    自炊が基本です。カナダのスーパーは大容量で販売されていることが多いので、友人とシェアしたり作り置きをするのが節約のコツ。外食はランチでも20ドル(約2,200円)近くかかることが多く、チップも必要です。
  3. 通信費(スマホ): 30 〜 60 CAD
    データ通信量によりますが、日本より少し高めか同等です。
  4. 交通費(定期券など): 100 CAD 前後
    バンクーバーやトロントでは、ゾーン制の定期券が一般的です。

合計: 1,600 〜 2,000 CAD(約17.5〜22万円)

これが毎月出ていくお金のイメージです。「日本より高い!」と感じるかもしれませんが、その分、現地で稼げる給与も日本より高い傾向にあります。

カナダでの収入

では、現地でどれくらい稼げるのでしょうか?2025年現在の各州の最低賃金は以下の通り上昇傾向にあります。

  • BC州(バンクーバーなど): 17.85 CAD/時
  • オンタリオ州(トロントなど): 17.60 CAD/時
  • アルバータ州(カルガリーなど): 15.00 CAD/時

もし、バンクーバーでフルタイム(週40時間)働いた場合: 17.85 CAD × 40時間 × 4週 = 約2,856 CAD(約31〜32万円) ここから税金が引かれますが、チップ収入(月4〜5万円程度)を含めれば、生活費を賄いながら貯金も可能な水準です。

現地到着後の手続き:まずは生活の土台づくり

カナダに到着したら、「働く・暮らす」ために必須の3つの手続きを、到着後2〜3日以内に済ませましょう。

1. SIN(社会保険番号)の取得

これがなければカナダで働くことができません(給料がもらえません)。「SIN(Social Insurance Number)」は、納税や社会保障に関わる9桁の番号です。

何のため?カナダで働くため(納税・社会保障に必要)。
取得場所最寄りの「Service Canada(サービス・カナダ)」オフィス。※混雑に注意!
主な持ち物パスポート、ワーホリの就労許可証(Work Permit原本)。
手続き窓口で質問に答え、その場でSINが記載された紙(Confirmation Letter)を受け取ります。
注意点SINは重要情報なので、雇用主や銀行以外には教えないでください。

2. 銀行口座の開設

カナダは日本以上のカード社会。給与の受け取りはもちろん、家賃の支払いも銀行送金が一般的です。

おすすめ銀行TD, RBC, Scotiabank, BMO, CIBCなど。ATMが多い銀行を選ぶと便利です。
必須の口座普段使いのChequing Account(利子なし)、貯金用のSavings Account(利子あり)の2種類を作るのが一般的。
お得なプランワーホリメーカーは「Newcomer(新規入国者)プラン」で、最初の1年間は月額手数料が無料になることがほとんどです。
便利機能Eメールや電話番号で簡単に送金できる「Interac e-Transfer」は家賃や割り勘に必須です。
豆知識口座開設と同時にデビットカードが発行されます。カナダでは少額の買い物でもデビットカードで支払います。

3. カナダの携帯電話(SIMカード)契約

仕事の面接連絡や家探しのやり取り、Googleマップでの移動など、スマホは生活の命綱です。

渡航前の準備日本のスマホは必ずSIMロック解除(SIMフリー化)を済ませておきましょう。
安定重視Fido / Koodo / Virgin Plus(大手キャリアのサブブランドで品質安定)。月額$40〜$60程度。
安さ重視Lucky Mobile / Chatr / Freedom Mobile(月額$30前後からあるが、場所により電波が不安定な場合も)。
留学生向けPhoneBox(日本語サポートがあり、日本でSIMを受け取れるサービスあり)。
契約に必要なものパスポート、クレジットカード、SIMフリースマホ本体、現地住所。
賢い使い方都市部は無料Wi-Fiが充実。データ容量は20GB〜30GB程度から試して、様子を見るのがおすすめです。

カナダでできる仕事と探し方

「英語があまり話せないけれど、仕事は見つかりますか?」留学カウンセリングで最も多く寄せられる質問の一つです。結論から言うと「選ばなければ仕事はあります。でも、英語力があれば選択肢と時給は劇的に上がります。

日本人に人気の仕事

語学力やスキルに応じて仕事の選択肢は広がりますが、日本人に人気の職種は以下の通りです。

  • 日本食レストラン(ジャパレス):難易度:低 キッチンやホールの仕事です。スタッフやお客さんに日本人が多いため、英語力が初級でも採用されやすいです。まずはここで働きながら生活基盤を整える人が多いです。
  • カフェ・ローカルレストラン:難易度:中〜高 スターバックスやTim Hortons、現地のおしゃれなカフェなどがあります。同僚もお客さんも多国籍になるため、中級以上の英語力(リスニングとスピーキング)が求められます。チップが期待できるのも魅力です。
  • アパレル・販売員:難易度:中〜高 ユニクロや無印良品などの日系企業から、ZARAなどの海外ブランドまで。接客英語が必要ですが、ファッション好きにはたまりません。
  • オフィスワーク・事務:難易度:高 日系企業のカナダ支店や、留学エージェントのアシスタントなど。高い英語力や専門スキル、社会人経験が求められることが多いです。
  • スキー場・リゾートバイト:難易度:中 ウィスラーやバンフなどのリゾート地で、ホテル業務やリフト係などがあります。寮完備の仕事が多く、世界中の若者と友達になれる最高の環境です。

仕事の探し方

日本とは少し違う「カナダ流」の就活スタイルを知っておきましょう。 待っているだけでは仕事は来ません。「自分を売り込む」積極性が大切です!

1. レジュメ(履歴書)配り

日本では驚かれるかもしれませんが、カフェやレストランなどの接客業では、「お店に直接行って、マネージャーに履歴書を手渡す」のが最も一般的で、かつ効果的なアプローチです。

  1. 狙い目のサイン: 店頭に「Hiring(募集中)」「Staff Wanted」の張り紙があったらチャンス!
  2. 渡す時のコツ:
    時間帯: ランチやディナーのピークタイム(12:00-14:00、18:00以降など)は絶対に避けましょう。忙しい時に行くと逆効果です。アイドルタイム(14:30〜16:30頃)がベストです。
    相手: 普通のアルバイトスタッフに渡しても捨てられてしまうことがあります。採用担当者に直接手渡しましょう。

2. オンライン求人サイト

職種によって使い分けるのがポイントです。

  • ローカル(英語環境)の仕事を探すなら
    Indeed / Monster: 日本でもおなじみの大手サイト。オフィスワークや大手チェーン店の求人が多いです。
    Craigslist / Kijiji: 地元の掲示板サイト。カフェや個人商店の求人が豊富で、返信も早めです。

  • 日系・日本語環境の仕事を探すなら
    JP Canada / e-Maple: カナダ在住日本人向けの二大掲示板。

給与と税金について

「働いたのに思ったより手取りが少ない?」と焦らないために、給与システムを理解しておきましょう。カナダには嬉しい「おまけ」もあります。

1. 給与は「天引き」が基本

日本と同様、給与明細(Pay Stub)を見ると、総支給額(Gross)から所得税(Income Tax)や年金(CPP)、雇用保険(EI)などが引かれ、手取り額(Net)が支払われます。給与は2週間に1回(Bi-weekly)支払われるのが一般的です。

2. 知らなきゃ損!「バケーションペイ(Vacation Pay)」

カナダの労働法では、アルバイトであっても給与の4%が「バケーションペイ(有給休暇手当)」として支給されます。

  • 支給方法: 毎回のお給料に4%上乗せされて支払われるか、退職時などにまとめて支払われます。給与明細に「Vacation Pay」という項目があるかチェックしてみましょう。これは労働者の権利ですので、もらえていなければお店に確認してOKです!

3. タックスリターン(確定申告)でお金が戻る?

ワーホリメーカーのように1年間の所得が一定以下の場合、払いすぎた税金が還付される(戻ってくる)可能性が高いです。これを「タックスリターン」と呼びます。

手続き: 日本に帰国していても手続きは可能です。自分で行うのは複雑なので、現地のタックスリターン代行業者(日本人スタッフがいるところも多いです)に数千円の手数料を払って依頼するのが確実で安心です。収票)」は絶対に捨てずに保管しておきましょう。

必要なもの「T4」: 日本の「源泉徴収票」にあたる書類です。通常、翌年の2月頃に勤務先から発行されます。帰国してしまう場合は、メールでPDFを送ってもらうよう雇用主にお願いしておきましょう。

申請時期: 毎年2月〜4月末頃

カナダワーホリのメリット・デメリット

素晴らしい体験ができるワーホリですが、良いことばかりではありません。現実的な側面も知った上で準備を進めることが、成功への近道です。

メリット

  1. 英語環境にどっぷり浸かれる: 働くことで、「生きた英語」を学ぶことができます。教科書には載っていないスラングや、ネイティブの言い回しを習得できるのは大きな財産です。
  2. 多文化理解が深まる: カナダは移民の国。職場にはアジア、南米、ヨーロッパなど世界中の人がいます。異なる文化背景を持つ人と働くことで、視野が大きく広がります。
  3. 稼げるチャンス: 最低賃金が高く、チップ制度もあるため、頑張り次第では日本以上に貯金ができることもあります。
  4. 自分のペースで生活できる: 勉強、仕事、旅行のバランスを自分で決められる自由さは、ワーホリならではの特権です。

デメリット

  1. 家賃や物価が高い: 特にバンクーバーやトロントの家賃高騰は深刻です。シェアハウス探しに苦労することも少なくありません。
  2. 冬の寒さ: バンクーバーは比較的温暖ですが雨が多く、トロントやモントリオールなどの東側や内陸部は、マイナス20度になることも珍しくありません。
  3. 英語力不足の壁: 英語力が低いと、どうしても仕事が「日本食レストランの皿洗い」などに限定されてしまいがち。「もっと英語を使って働きたいのに…」というジレンマに陥ることも。

→ だからこそ、事前の準備が大切!

英語力に不安がある方は、最初の2〜3ヶ月だけでも語学学校に通うことをおすすめします。英語力が上がるだけでなく、「友達ができる」という大きなメリットがあるからです。学校で出会った友達から、良いシェアハウスや仕事の情報を教えてもらえることは本当によくあります。

まとめ:カナダでのワーホリは、一生モノの経験になる

カナダのワーキングホリデーで異国の地で家を探し、仕事を見つけ、税金を払い、多国籍な同僚と笑い合う。そんな「生活」そのものが、あなたの逞しさを育て、自信へと変えてくれます。

2025年からは参加枠が「2回」に拡大され、より深く、より長くカナダと関わることができるようになりました。英語力を伸ばしたい、海外でのキャリアを作りたい、あるいは新しい自分を見つけたい。どんな目的であれ、カナダはあなたの挑戦を優しく、そして力強く受け入れてくれるはずです。

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