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第44回 日本アカデミー賞優秀作品賞『罪の声』のロケ地、イギリス・ヨークを徹底解説

『罪の声』のロケ地、イギリス・ヨーク

第44回 日本アカデミー賞(2021年)の優秀作品賞にノミネートされた、映画『罪の声』。誰しもが記憶にある、“グリコ森永事件”をモチーフにした内容や、小栗旬さんと星野源さんの初共演が話題となった映画ですが、イギリスでのロケが行われました。映画の舞台となった、イギリスのヨーク(York)って一体どんな街?徹底解説します!

作品詳細

実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描いた塩田武士のミステリー小説「罪の声」を、小栗旬と星野源の初共演で映画化。

平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。

一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった…。

キャスト

小栗旬、星野源、松重豊、古館寛治、宇野祥平、篠原ゆき子、原菜乃華、阿部亮平、尾上寛之、水澤紳吾、山口祥行、堀内正美、木場勝己、橋本じゅん、桜木健一、浅芽陽子、高田聖子、佐藤蛾次郎、佐川満男、宮下順子、塩見三省、正司照枝、沼田爆、若葉竜也、須藤理彩、市川実和子、火野正平、宇崎竜童、梶芽衣子 ほか

スタッフ

監督土井裕泰
原作塩田武士
脚本野木亜紀子
プロデューサー那須田淳
渡辺信也
進藤淳一
撮影山本英夫
照明小野晃
録音加藤大和
美術磯見俊裕/露木恵美子
衣装宮本まさ江
編集穗垣順之助
音楽佐藤直紀
主題歌Uru
助監督藤江儀
全記録加山くみ子
制作担当吉田智/間口彰
キャスティングおおずさわこ
ラインプロデューサー橋本靖

第44回 日本アカデミー賞 受賞内容

映画『罪の声』は、以下を受賞しています。

優秀作品賞 『罪の声』
優秀監督賞土井裕泰
優秀脚本賞野木亜紀子
優秀主演男優賞小栗旬
優秀助演男優賞宇野祥平
優秀助演男優賞星野源

※その他、優秀作品賞は『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『ミッドナイトスワン』『Fukushima50』の4作品です。2021年3月19日(金)に予定されている授賞式にて、最優秀作品が決定されます。

イギリス・ヨークで行われたロケの様子

映画を観た方は、中心に大聖堂がそびえたつ中世のようなヨークの街並みにうっとりしたことでしょう。いつか地上波で放送されたとしても、あの風景は大スクリーンで観て良かった!という声も多いはず。

赤茶色の屋根が可愛らしい、素敵な景色ですよね!飛行機またはドローン?で、上空から撮影しているシーンは圧巻でした。

赤茶色の屋根の向こうに写っているのが、ヨークミンスターと呼ばれる大聖堂。この大聖堂を中心として、ヨークの街が成り立っているのです。

小栗旬さんは、このヨークの街での撮影でクランクアップだったそう!「美しい街で撮影できてよかった」の言葉通り、本当に美しい街なんです!

ヨークってどんな街?

『罪の声』のロケ地、イギリス・ヨーク

イギリス・ヨークは中世の旧市街を取り囲む城壁が残る、美しい街です。遠くから見ても、大聖堂ヨークミンスターがそびえ、「絵にかいたようなイギリス」を堪能できます。過去にはローマ人、ヴァイキング、アングロサクソン系民族が乗り込んできた歴史もあり、豊かな歴史と活気ある現代が混在しているような街となっています。

ほとんど歩行者天国のようなヨークの街ですが、街の中心をウーズ川が流れています。12~14世紀頃に築かれたとされる城壁の大部分が残っており、歴史を感じることができます。ヨークといえば、と言われるようなスポットがいくつもあり、城壁だけでなく、大聖堂ヨークミンスター、シャンブルズ通り、老舗ティールームのBetty’sなど魅力がたくさんあります。

なぜ、ロンドンだけでなく、あえて映画のクライマックスシーンにヨークを持ってきたのか?
なぜ、曽根辰雄(宇崎竜童)は事件後、ヨークに長く住み続けたのか?
日本からやってきた新聞記者、阿久津英二(小栗旬)にヨークの地で全てを語りたくなったのか?

そんな疑問がなんとなく解決するほど、魅力的な街ヨーク。

ヨークについて、どこよりも詳しく徹底解説します!

『罪の声』のロケ地、イギリス・ヨーク
映画ナタリーより引用
https://natalie.mu/eiga/gallery/news/395604/1441840

イギリス・ヨークでロケ地となった場所を見ていきましょう!

ロケ地①阿久津と曽根達雄が歩いた「城壁 The Wall」

『罪の声』のロケ地、イギリス・ヨーク

阿久津英士と曽根達雄が、話しながら歩くシーンが印象的だった城壁。「ここは一体!?」と思った方も多いかと思いますが、ヨークには12~14世紀に築かれた城壁が今も残っており、ヨークの旧市街を取り囲んでいます。旧市街に入るための4つのメインゲートは今も残っており、その城門の脇には階段があって城壁の上に登ることができます。この城壁の上を歩くことができるんです!

『罪の声』のロケ地、イギリス・ヨーク
こんな城門から階段で上に上がることができます

城壁の上を歩くことができる都市はイギリスでも少ないですし、城壁の上から見る旧市街はとてもきれい。

『罪の声』のロケ地、イギリス・ヨーク
春にはスイセンが咲きます

ロケ地②阿久津と曽根達雄が見学した「ヨークミンスター York Minster」

ヨークミンスター

こちらも、阿久津英士と曽根達雄が見学をしたのが印象的だった大聖堂です。ヨークの象徴ともいえるヨークミンスターは、イングランド国教会の大聖堂です。北ヨーロッパで最大級の大きさを誇る、ゴシック様式の大聖堂となっていて、その大きさ、彫刻の細かさに驚きます。

映画のシーンとしては、事件の核心に迫るシーンだったので、「今、観光!?」という気もしますが、曽根辰雄が事件後長く暮らすことになるヨークを知ってもらう上で、このヨークミンスターは外せなかったのでしょう。

ヨークミンスター
ヨークミンスター

大聖堂の中へ入ると、壁いっぱいに広がるステンドグラスに圧倒されます。イギリスにある教会や大聖堂は、このステンドグラスの美しさに惚れ惚れしますね。

【住所】Tower St, York YO1 9RY イギリス
【営業時間】木曜~日曜日 10:00~16:00(2021年現在、一時休業)
【入場料】£12~£18
※新型コロナウィルスの影響により、変更になる場合があります。詳細は公式ホームページをご確認ください。

以下は映画に出てきた場所ではないですが「ヨークといえば!」な、観光地なので是非行ってみましょう◎

ハリーポッターのダイアゴン横丁のモデル「シャンブルズ通り Shambles」

シャンブルズ通り

映画『ハリーポッター』シリーズに出てくる、ダイアゴン横丁を知っている方も多いでしょうか?ハリーのホグワーツ入学に向け、ハグリッドと買い物に行くシーンで出てくる場所です。ロンドンのパブ“漏れ鍋”の裏から入れる、魔法界の買い物通りで、ホグワーツで必要な学用品は全てここでそろいます。

オリバンダーの杖のお店があるのも、このダイアゴン横丁!(Instagramはロンドンにあるハリーポッタースタジオ内)似てますか?照明の感じがかなり違うので何とも言えないですが、お店の並びと石畳は似てますね!

このダイアゴン横丁のモデルとなったと言われているのが、ヨークのシャンブルズ Shambles通りなんです!15世紀頃に建てられたという、天井の低い木造の民家やお店が所狭しとならんでいて、足元は石畳で…と本当に映画の世界にタイムスリープしたかのよう!写真にあるようなTea roomや、お土産店、お菓子店などがたくさんあります。Yorkっぽいお土産が欲しい方はまずシャンブルズに行くのがおすすめ。

シャンブルズ通り

イギリス国立鉄道博物館「National Railway Museum」

イギリス国立鉄道博物館「National Railway Museum」

ヨーク駅から徒歩5分程のミュージアム。イギリス国内で使用していた鉄道を紹介するステーション・ホール、海外からの鉄道を紹介するグレート・ホール、修全庫と展示室からなるザ・ワークス、ミニチュアトレインなどのアトラクションがあるサウス・ヤードの4エリアから成っています。

イギリス国立鉄道博物館「National Railway Museum」
たくさんの車両の収蔵庫となっていて、鉄道好きにはたまらない~

とにかく広いです!

イギリス国立鉄道博物館「National Railway Museum」
JR西日本より寄贈された新幹線

日本人としては、グレートホールにある01新幹線は必見!2001年にJR西日本から寄贈されたもので、車内では日本の新幹線の説明VTRが流れています。これ、日本人としては遥か彼方のイギリスに新幹線が来ていることが誇らしい気持ちになりますよ!

イギリス国立鉄道博物館「National Railway Museum」
ホームの再現も!!テンションがあがりますね。

大宮にある鉄道博物館と似ていて、むしろ大宮のはここを参考にしたのかなと感じるほど(2012年に姉妹館として提携したそうです)。館内は相当広いのですが、いくつもレストランやカフェがあり、車両を眺めながら休憩もできます。ミュージアムショップも充実していて、車両モチーフのグッツが手に入ります◎

【住所】National Railway Museum, Leeman Road, York YO26 4XJ
【営業時間】水曜~日曜日 10:00~17:00
【入場料】無料
※新型コロナウィルスの影響により、変更になる場合があります。詳細は公式ホームページをご確認ください。

ヨーク・キャッスル博物館 「York Castle Museum」

ヨーク・キャッスル博物館 「York Castle Museum」

ヨーク駅から徒歩5分程のミュージアム。古い刑務所を改装してつくられていて、中世(16世紀~)のヨークの人々の生活を再現しています。観光客というより、現地に住むイギリス人のファミリーや、社会科見学など訪れるような場所なのでちょっとコア⁉ただ、有名なClifford’s Towerやガーデンが目の前というロケーションなので、イギリスの昔の暮らしに興味がある方はのぞいてみるのも楽しいですよ◎

ヨーク・キャッスル博物館 「York Castle Museum」
目の前にはアイ・オブ・ヨークと呼ばれる公園

目の前にはアイ・オブ・ヨークと呼ばれる公園があり、賑わっている日はアイスクリームの屋台がでていたり、家族連れがのんびりピクニックをしていたり。

ヨーク・キャッスル博物館 「York Castle Museum」
シャーロックホームズの世界に出てくるイギリスという感じ

1580年~1980年のヨークの生活を再現していて、ビクトリア朝のショップをのぞいたり、実際に子どもが参加できる学校があったりと面白いです。網羅している時代が幅広く、イギリス産業革命後に女性が社会進出をしたり、ビートルズが人気になったり…というところまで展示されています。

【住所】Tower St, York YO1 9RY イギリス
【営業時間】木曜~日曜日 10:00~16:00(2021年現在、一時休業)
【入場料】£12~£18
※新型コロナウィルスの影響により、変更になる場合があります。詳細は公式ホームページをご確認ください。

創業100周年のTea Room「ベティーズ」

Tea Room「ベティーズ」

紅茶が有名なイギリスですが、中でも最も有名なティールームの1つ。1919年にスイスの菓子職人がヨークシャー州で創業し、2019年で100周年を迎えた超老舗のお店なんです。発祥の地だけに現在イギリス国内ではヨークシャー州に6店舗があります。うち2店舗がヨーク市内にあり、ロンドンにはまだ進出していないんです。

有名なのはアフタヌーンティーですが、焼き菓子や紅茶ギフトも充実。

定番のアフタヌーンティー。レーズンがたくさん入ったYorkshire Sconeが人気です。

こちらはギフトバッグ。紅茶やコーヒー、焼き菓子など何でも揃うので、お茶をしない方でもお土産にいかがでしょうか。

【住所】6-8 St. Helen’s Square York YO1 8QP
【営業時間】2021年現在、一時休業
【入場料】なし
※新型コロナウィルスの影響により、変更になる場合があります。詳細は公式ホームページをご確認ください。

ヨークはチョコレートの街「Y♡RK CHOCOLATE STORY」

Y♡RK  CHOCOLATE STORY

甘いもの好きなら行きたい、ヨークチョコレートストーリー。チョコレートの販売だけでなく、小さな博物館のようになっており、チョコレートの歴史や製造過程を学ぶツアーに参加できます。各グループにガイドさんが付き、説明は英語ですが内容がチョコレートの話なのでわりと聞きやすいかも?ツアー終了後には、チョコレートのトッピングを体験できたり、試食も楽しめます◎

今はコロナウィルスの影響で臨時休業をしているようですが、公式Instagramも素敵なので是非見てみてください!

カラフルなチョコレートがかわいい💕こんなお土産なら誰でも嬉しいはず!お土産選びに迷ったら、York Chocolate Storyへ!

ヨークミンスター前で映え写真も撮れます🍫(笑)

【住所】King’s Square, York YO1 7LD
【営業時間】オンラインフォーム予約(2021年現在、一時休業)
【入場料】大人£14.50 子ども£12

ヨークのロケ地や、おすすめスポットはいかがでしょうか?写真を見ていると、実際に行ってみたくなりますよね。

ヨークへのアクセス

それでは、小栗旬さん・宇崎竜童さんが訪れたイギリス・ヨークまでのアクセスを見ていきましょう。

イングランド北部の街

イギリスとは、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4ヵ国から成り立ちます。ヨークは、イングランドの北部にある街です。

イングランド

ロンドンからのアクセス

ロンドン

日本からヨークへの直行便はなく、ヨークに国際空港もないため、日本から行く場合にはいったんロンドンに降り立ち、そこから鉄道で向かう場合が多いです。ロンドンからヨークへ向かうには、ロンドンの中心駅キングスクロス(King’s Cross)から鉄道で向かうのが最短となります。

鉄道は、National Rail(国鉄)のホームページにて検索できます。日にちや時間帯によって料金が変わるのがイギリスの電車の特長ですが、ここに日にちや時間を入力すると分かります。

Fromの部分に【London Kings Cross St.Pancras】と入力、
toの部分に【York】と入力します。

National Rail

【所要時間】2時間~2時間半
【料金】£30~£40(約4,500円~6,000程度)

余談ですが…

2016年8月5日(金)に放送された、日本テレビ系『another sky』にて、中条あやみさんがヨークを訪れたことでも街の知名度があがりました。お父様がヨークシャー州の街・ハルの出身とのことで、ご自身のルーツであるこの地を10年ぶりに訪れる様子が放送されていました。

\ヨークってどんな街?動画で見たい方は/

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