【留学のプロ直伝】海外でスリに遭わない!絶対盗ませない最強対策術

「スマホがない…」「バッグが開いてる…?」
自分の荷物がなくなっていてゾッとする瞬間、海外では決して他人事ではありません。
実は、海外旅行や留学で日本人が最も遭いやすいトラブルが“スリ”なんです。観光地や公共交通機関など、気を抜いた一瞬に大切なものを失ってしまう被害が後を絶ちません。
日本人は「平和ボケ」「お金を持っている」と見られやすく、スリの格好の標的になりがち。ですが、ちょっとした行動やアイテムで、リスクを下げることができるのです。
この記事では、スリが多い国・狙われやすい状況・盗まれやすい物・対策方法まで、留学のプロが徹底解説。さらに、実際の体験談やプロならではの+αテクニックもご紹介します。
「やりすぎなくらいがちょうどいい」防犯対策で、あなたの海外生活を守りましょう!
「自分は大丈夫」が一番危ない!海外のスリ事情

海外で日本人が巻き込まれる犯罪というと、強盗や誘拐などを思い浮かべる人もいるかもしれません。でも実は、日本人が最も多く被害に遭っているのは「スリ」や「置き引き」などの窃盗です。
日本人がスリに狙われやすい3つの理由
- 「平和ボケ」と思われている
日本は落とし物が戻るほど治安がよく、警戒心が薄れがちです。世界の平和度を比較する国際指標「Global Peace Index 2024」では、日本は163か国中17位と高評価。しかしその油断が、海外ではスリ被害につながることもあるのです。 - 無防備で危機管理が甘く見える
日本では当たり前でも、バッグの口を開けたままやスマホをポケットに無造作に入れる行為は、海外ではスリに「狙いやすい」と思わせる危険な行動です。 - 高価な物やブランド品を持っている「お金持ち」だと思われている
旅行先でおしゃれをしたり、ブランド物のバッグを持っていきたくなる気持ちはよく分かります。でも、そうした装いこそが「お金を持っていそう」と思われ、スリに狙われる原因になります。日本人はもともと無防備に見られやすいため、身なりにも一層の注意が必要です。
日本人は「盗みやすく、文句も言わなそう」と思われがちなのが実情。日本と同じ感覚で行動していると、ほんの数秒で被害に遭ってしまいます。
特にスリが多い国と、その理由
スリ被害が特に多いのは、ヨーロッパの観光都市です。外務省の「海外邦人援護統計(2022年)」によると、海外で犯罪被害に遭った日本人のうち、約63%がヨーロッパでの被害。その多くがスリや置き引きなどの軽犯罪です。
中でも以下の都市には注意が必要です。
- スペイン(バルセロナ):国全体の窃盗被害の約半数がバルセロナに集中。観光地や地下鉄でのスリが多発。
- フランス(パリ):2023年だけで日本人の被害件数は168件にのぼります。地下鉄やエッフェル塔周辺が危険。
- イタリア(ローマ):地下鉄A線でのスリが急増。混雑時にバッグを狙われるケースが多数。
タイ・バンコクやペルー・リマなど、東南アジアや南米の一部都市でもスリ被害が報告されています。
スリは1人ではなく複数人で行動するのが常です。たとえば「1人が話しかけて気を引き、そのすきに別の人物が盗む」など、連携プレイで狙ってくるのが特徴です。
そして何より注意すべきは、「自分は大丈夫」と思っている人ほど狙われやすいということ。「自分も狙われるかもしれない」という危機意識を持つことが、最大の防犯対策です。スリは誰にでも起こりうる身近なリスク。正しい知識と備えで、安全な海外生活を送りましょう。
油断禁物!スリが狙う持ち物7選
海外のスリが狙うのは、財布やスマホだけではありません。価値のあるアイテムを見抜くスリにとって、日本人観光客が持つ日用品の多くが“宝の山”。以下のアイテムは特に要注意です。
スマートフォン:海外では高値で売れる
中古でも需要が高く、現地の中古市場では日本製スマホが高額で取引されます。ズボンのポケットやカバンの外ポケットは要注意。
財布:現金目当てで真っ先に狙われる
中身の現金が直接的なターゲット。混雑した場所では、バッグの口が開いているだけで危険です。
クレジットカード:盗難だけでなくスキミングも
カード情報を専用機器で読み取られる「スキミング」被害も多発。物理的に盗まれなくても悪用されるリスクがあります。
パスポート:偽造や転売に悪用される
パスポートは高値で取引され、身分証明書として不正利用される恐れも。再発行には大使館訪問や書類準備が必要で、旅程に大きく影響します。
バッグ:中身もろとも狙われる
財布・スマホ・パスポートなどがまとめて入っているため、バッグそのものが標的になります。リュックの背中側ポケットは特に危険。
電子機器(カメラ・タブレットなど):転売目的で盗まれる
観光客が持ち歩く高級カメラやタブレットは、現地での換金目的で盗まれやすいアイテム。撮った写真のデータも失われてしまいます。
ホテルのルームキー:部屋ごと狙われるリスクも
ルームキーが盗まれると、部屋に侵入されてすべての荷物が盗まれる危険性も。外出時は必ず身につけるか、フロントで預けましょう。
スリに注意したい主なシチュエーション

どこにでもいそうで、気づいたときにはもう遅い…それがスリの怖さです。海外では、巧妙な手口を使って旅行者を狙うプロのスリ集団が多数存在します。
ここでは、留学や旅行中に「特に注意すべき」スリの多いシチュエーションを5つご紹介します。
混雑した観光地や市場
人が多く、身体が触れ合うような場所では、スリにとって絶好のチャンスです。背後からの接近にも気づきにくいため、特に注意が必要です。
公共交通機関(地下鉄・バスなど)
車内の混雑時や乗り降りのタイミングはスリの狙い目。荷物は常に体の前で持つようにしましょう。
休憩中の油断(ベンチやカフェなど)
座ってリラックスしているとき、ついバッグを脇や足元に置いてしまいがち。目を離したすきに盗られることがあります。
スマホや地図に集中しているとき
周囲への注意が薄れがちになるため、スリにとっては“無防備な瞬間”。操作中も持ち物に意識を向けるようにしましょう。
道に迷っているときやキョロキョロしているとき
不安そうに見える旅行者は、スリに「狙いやすい」と判断されやすい存在。落ち着いた行動を心がけましょう。
【明日は我が身かも…】留学コンサルタントが体験したスリ被害

①スリの格好の稼ぎ場、ロサンゼルス「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」でまんまとやられた…
楽しい思い出になるはずの観光地でAさんを襲ったまさかの出来事。
ロサンゼルス有数の名所「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」を訪れたAさん。観光に夢中で気が付くとリュックサックの中に入れていた財布とパスポートを取られていたことに気づきました。
自分でもいつ取られたか分からないほど一瞬の出来事…注意して歩くようにしていたが写真を撮ったり気を抜いた一瞬の隙に取られてしまいました。
すぐに警察に届け出てパスポートは臨時の書類を大使館で発行し予定通り帰国は出来たものの、現金は返って来ず、泣き寝入りするしかありませんでした…
②一瞬の出来事…フィリピンのタクシーの中でスマホを盗られた!
タクシーでも後部座席の窓が全開になっていることが多いフィリピン。Bさんがタクシーに乗り後部座席でスマホをいじっていると、信号待ちで止まっている瞬間窓の外から手が伸びてきてスマホを盗られてしまいました…!そのまま走り去っていく犯人…一瞬の出来事で犯人を追うこともできず泣く泣く諦めるしかありませんでした。スマホを取られたあとの海外での生活がどれだけ不便だったかは、言うまでもありません。
タクシーや建物の中だからと安心せずに、常に用心しておくことが大切ですね。
③安心しきっていたのが運の尽き…イギリスの寮で置きっぱなしにしたiPadを盗まれた
イギリスに語学留学に行き、学生寮で暮らしていたCさん。留学生用の寮には各部屋に鍵はついているものの、掃除の人やごみ回収の人など不特定多数の人が出入りします。
Cさんは鍵があることで安心し、自身のiPadを机の上に置いたまま外出しました。しかし、帰ったときには跡形もなく見事になくなっていたのでした…
受付スタッフにヘルプを求めたものの真剣に取り合ってくれる様子はなく、そのまま泣き寝入りするしかなく…
学生寮やホテルなど、プライバシーな空間だったとしてもゴミを回収する人、シーツを交換する人、トイレを掃除する人など、多くの人が“合法的に”部屋に出入りします。だからこそ油断してはなりません。不特定多数の出入りにより犯人特定も難しくなり、そのまま解決しないことがほとんど。盗られたくないものは必ず携帯する、金庫に入れる、鍵をかけるなど対策が必要です。
すぐできる!絶対盗ませないための最強スリ対策【行動編】

スリは油断している人を狙います。だからこそ、ちょっとした行動の工夫が大切です。ここでは、今日からすぐ実践できるスリ対策のコツを紹介します。
荷物は「体の前で持つ」
バッグは必ず「体の前」で持ちましょう。特に人混みではリュックを背負ったままにせず、いわゆる「カンガルースタイル」で前に抱えるのが鉄則です。
ファスナー付きのショルダーバッグなら、ファスナー部分を体側に向けて、簡単に開けられないように工夫を。
ズボンの後ろポケットに財布を入れるのは絶対NG。スマホも同様、外側ポケットは避けて、バッグの奥にしまうクセをつけましょう。
隙を見せない!荷物からは目を離さない
どんなに観光に夢中でも、「荷物は絶対に目を離さない」が基本ルール。
歩いているときは常に周囲を見渡し、背後や死角に人の気配を感じたら注意を。
話しかけられた時も反射的に立ち止まらず、まずは荷物をしっかり自分の近くに寄せてから対応するクセを。
カフェではバッグを椅子の背に掛けず、膝の上や太ももの間など、常に体の一部と接する位置に置いておくのがベストです。
スマホや財布の管理に気をつける
スマホは首にかけるストラップを活用すると、使用後すぐに胸元へ戻せるので安心です。布製ではなく、切られにくいワイヤータイプを選びましょう。
財布は1つにまとめず、メイン財布とは別に「サブ財布」を用意。観光中は1日の使う分だけをサブに入れて持ち歩くと安心です。
クレジットカードも分散して持ち、メイン・予備の2種類を使い分けましょう。被害にあった際にダメージを最小限に抑えられます。
転ばぬ先の杖!重用書類の番号や連絡先のメモやコピーをしておく
どんなに対策しても、被害に遭う可能性はゼロではありません。そのときのために、あらかじめ準備しておきましょう。
- 海外旅行保険の証券番号や問い合わせ先も同様に控えておく
- パスポートのコピー(紙・データ両方)を用意し、別の場所に保管
- クレジットカードやキャッシュカードの利用停止番号を控えておく
- 海外旅行保険の補償内容を出発前に確認
備えあれば憂いなし!最強スリ対策【アイテム編】

行動だけでなく、アイテム選びもスリ対策には欠かせません。ここでは、持ち歩くだけで防犯効果が高まる便利グッズを紹介します。
セキュリティポーチで貴重品を完全ガード
服の下に身につける「セキュリティポーチ」は、まさに“持ち運べる金庫”。パスポートや大金、予備のカードなど、絶対に盗られたくない物はここに収納をしましょう。腹巻き型やネックポーチ型など、目立たず装着できるタイプが多く、男女問わず使いやすいのが魅力です。
RFID防止ケースでスキミングをブロック
非接触型カードの情報を盗まれるスキミング対策には、「RFID防止機能付き」の財布やカードケースが効果的。人混みの中で“かざすだけ”で情報を抜かれることもあるため、クレジットカードを複数枚持ち歩く人は要注意です。
南京錠やカラビナでバッグのファスナー対策で開けにくくする
バッグには小さな南京錠やカラビナをつけて、簡単に開けられないようにしましょう。バッグとズボンのベルトループをつなぐ“盗難防止ストラップ”を使えば、置き引きやひったくりにも強くなります。
スマホはストラップで手元から離さない
スマホは狙われやすいアイテムの筆頭。首から下げるストラップ(ワイヤー入りがおすすめ)を使えば、使用後すぐに収納でき、落下や盗難のリスクを大幅に減らせます。
以上の防犯アイテムは、現地よりも日本で事前に購入して準備しておくのが安心です。デザインも豊富なので、気に入ったものを選んで、安全もおしゃれも両立しましょう。
渡航経験豊富な留学コンサルタントが教える+αのスリ対策

①とにかく荷物は最小限に
荷物が多いとそれだけ管理が大変になり、盗られた時も気づきにくかったり、発覚が遅れたりします。荷物は必要最低限に。また、ブランド品や思い出の品などを不必要に持ち込むことは避け、最悪盗られてもダメージが少ないものを持って行くようにしましょう。
財布の中の使わない余分なカードや現金は置いていったり、現地はほぼクレジットカードで決済できる(むしろ現金が使えないお店もある)のでそもそも現金は持って行かないなど、お金の管理もシンプルにすると良いでしょう。
②パスポートは持ち歩かない
パスポートは基本的に入国時、帰国時以外では使う場面はありませんので、到着後はホテルの部屋の金庫に入れておくか、金庫がなければスーツケースの中に入れ、スーツケースに鍵をかけて保管しておきましょう。
それ以外の大切なものも、基本的には持ち歩かずに全てスーツケースの中に入れて鍵をかけておくと安心です。
③公共交通機関の中では寝ない、スマホをいじらない
よく日本に来た外国人が電車の中で爆睡する日本人をみてびっくりする、という話を耳にします。それくらい電車の中は海外ではスリの格好の稼ぎ場なんです。特に移動手段が車メインの国で公共交通機関に乗っている人は経済的に貧しく、お金に困っている人も多いため犯罪率も高めです。
公共交通機関に乗った際は自分の荷物から目を離さず、友人と一緒の場合も話に夢中になりすぎないように注意しましょう。また日本と同じように寝てしまったり、スマホに集中しすぎて鞄やポケットが隙だらけ…なんてことにならないように、常に警戒しましょう。また、公共交通機関で以外にもスリに遭うタイミングが多いのは「乗車・降車のタイミング」。人混みのなかですれ違う瞬間を狙って盗ってきます。特に注意しましょう。
④おしゃれをせずに、地元に馴染むラフな格好で
海外渡航中はおしゃれをして楽しみたいという人も多いと思いますが、高価なアクセサリーやバッグを持っていると”お金を持っている”と自らアピールしているようなものです。
スリをする人たちにとって観光客は格好の餌食ですので、あまり煌びやかな格好はせずに現地に溶け込むようなシンプルなファッションをすることがおすすめです。
⑤番外編:スリだけでなく強引な押し売りにも注意
前述のロサンゼルスの「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」やニューヨークのマンハッタンではスリだけでなく強引に押し売りをして高額を要求する人がいます。彼らの手法は街を歩いている人に無理やりCDを渡し、通行人がそれを受け取った瞬間「$100くれ。」と言うのです。
初めての海外で怖そうな外国人に責められついお金を払ってしまう、という被害が出ています。ちなみに受け取ったCDはなんてことはないただの中身が空のCDです。そのような被害を防ぐためにもとにかく知らない人から話しかけられても立ち止まらない、受け取らない、ことが大切です。
まとめ:バッグや貴重品の位置を隠し、盗みづらくすることがカギ
スリ対策で大切なのは、次の2点です。
- 見せない:バッグや貴重品の位置・中身を相手に悟らせない
- 取らせない:盗むのが面倒、リスクが高いと思わせる工夫をする
これらを意識するだけで、防犯レベルは大きく向上します。
セキュリティポーチやRFID防止グッズ、南京錠付きバッグ、スマホストラップなどは、日本で事前に準備しておくのがベストです。機能性だけでなく、自分が使いやすいデザインを選ぶことで、旅行中もストレスなく過ごせます。
「この人は対策しているな」と思わせるだけで、スリのターゲットから外れる確率は大幅にアップします。事前の準備で、自分の身をしっかり守りましょう!
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