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Voice 留学体験談

60歳から10年で17回の短期留学!テーマは「楽しく学ぶ」

菊川 静恵さん

PROFILE

年齢・ご職業 71歳・ 社会人
国・都市
期間 2週間
学校
参加プラン 多数

ISS留学ライフを利用して、2009~2019年までの10年間で、なんと17回も短期留学に行かれた菊川さん。大体、1年に2回のペースで海外へ行かれています。コロナ禍でなければ、行きたいところはたくさんあるのに…と話す菊川さん。17回の短期留学の思い出を語っていただきました!

留学のきっかけ

学生時代から海外の文化への憧れや興味がありました。特に中学生で英語を習うようになってから、英語の虜となりました!英語を話せるだけで世界中の人と話せるというすごさ、自分が話した英語が外国人に伝わるという喜び。留学してみたいという気持ちはありましたが、当時の留学へのハードルの高さや、家庭もありなかなか留学はできませんでした。ですが60歳になり、「さぁ、ここからが始まりだ!これから自分の好きなことをしよう!」と、海外へ行き出したのです。私の学生時代は今よりも留学へのハードルが高かったので、今の時代はもっと気軽に短期留学やホームステイができるのがすごく羨ましい。若い方にはどんどんチャレンジすることをおすすめします。

海外ならでは?おもしろハプニング Best 3

1位 イギリスで飛行機に乗れない⁉

全17回の留学の中で、一番大きなハプニングはロンドンに行った時。日曜日に帰国だと思い込んでいて空港に行ったら、その便は昨日(土曜日)にもう出発しちゃいましたと言われました。1日間違えていたようで、ものすごく焦りました!空港のカウンターで泣く真似をしてみたら(笑)、なんとその日の夕方の便でビジネスクラスの席が1席だけ空いているとのこと!自費で5万円程は払いましたが、「ラッキー」と思ってビジネスクラスで帰りました♪(笑)

2位 イタリア人と赤いバラ

フィレンツェはまた行きたいくらい素敵な街でした!ただ、ホームステイ先に対しては少し不満がありました。パンにカビが生えていたり、ベッドが古いのが辛かったりしたので、イタリア語を辞書で調べて、思っていることをメモにして渡しました。すると次の日…、ベッドの上に赤いバラが1本置いてあったのです。なんてイタリアらしい!ごめんねという意味なのでしょうか?思わず不満は飛んでいき、笑ってしまいました。

3位 ニュージーランドでワイン三昧!

私は腰痛持ちなので、いつも小さなクッションを持ち歩いているのですが…オークランドでは、バスの中に置き忘れてしまったことがありました。小さなものだし絶対に見つからないだろうと思ったのですが、なんと見つかったのです!自分にとっては必需品なので感激でしたし、ニュージーランドの治安の良さも感じました。オークランドでのホストマザーは、キッチンドリンカーでした。お料理が好きで、毎日レストランのような美味しくてたくさんの料理を作ってくれるのですが、作りながらワインを飲んだり、私にもワインを勧めてくれました。私もワイン大好きなので嬉しいのですが…(笑)ある時、ホストマザーの友達の家に遊びに行ったときはベロンベロンに酔っぱらって、一体どうやって帰ってきたのか覚えていないくらいです(笑)

英語圏以外も行きました

ドイツ(ハイデルベルク)

ものすごく良かったです。ドイツでのホームステイということで、美味しいソーセージとか期待していたのですが、トルコ人のホストファミリーでした。ただ、トルコ料理は世界一美味しいという言葉があるように、ご飯が本当に美味しくて逆にラッキーでした!ドイツは他のヨーロッパに比べて英語はよく通じたのですが、ファミリーは英語が一切通じず、大変さもありました。この頃から、必ず日本からカレールーを持っていき、ホームステイの最終日にはカレーを振る舞うということを始めました。それまで様々なファミリーに日本食を披露してきましたが、日本食で一番ウケが良いのはカレーです!感激してレシピを教えて、と言われたりするので、ひと箱は作ってあげて、ひと箱は置いておいてあげると喜ばれます!

韓国(ソウル)

韓国ドラマにハマって韓国語を日本で習い始め、韓国にも行ってみたいと思い、韓国でのホームステイを選びました。今回私が通ったレクシスコリアは、台湾やシンガポールなどのアジアからの留学生だけでなく、ドイツ、フランス、スペインなどヨーロッパの学生も多い環境でした。1クラスの人数は4人しかおらず、そのうち日本人は私1人でした。授業は会話中心のレッスンで、先生や他の生徒たちとの共通語が英語だったので、韓国語と英語を両方トレーニングすることができて良かったです。放課後はカフェで復習や宿題をやっていました。たった1週間でもかなり勉強になりました。韓国なら近いので、コロナが収まったらまたすぐ行きたいですね。

語学勉強以外も楽しみがたくさん

海外でサッカーを観るのが好き!

2週間行ける時には、間の土日にサッカー観戦をするようにしています!サッカー観戦が大好きで、特に日本人選手がヨーロッパで活躍しているのを観たくて、語学勉強の次に楽しみにしています。イギリス・プレミアリーグのサウサンプトンにいる吉田麻也選手を観に行った時には、なんと吉田選手が体調不良で欠場!残念でした(涙)

また、ラグビーはあまり詳しくはなかったのですが、2015年にカーディフへ行った時はたまたまラグビーのWorld Cupで盛り上がっている時でした!チケットは持っていませんでしたが、ホストファミリーがラグビー好きで毎日のように話を聞いていました。街を歩いていると手書きのボードに試合結果が書いてあって、「日本勝ったんだ!」などと分かったり、試合結果でサポーター同士が揉めている現場を見たり(笑)、楽しむことができました。アメリカのシアトルに行った時は、マリナーズのイチローを観ましたよ!

どこを歩いていても美術館のようなヨーロッパ

どこの国でも行ってみたいというのはあるのですが、やっぱりヨーロッパに一番惹かれます。ヨーロッパはどこを歩いていても美術館の中を歩いているようでしょう。特にフィレンツェが良かったですね。以前イギリスで出会った方に、「街を歩いている時に窓枠を見てごらん」と言われたので、窓枠に注目してみると、一軒一軒違うんですね!

1~2週間の留学では、学校やホームステイ先の近くを散歩しながら、素敵な街並み・建物を眺めるのが好きなんです。アメリカの人柄の良さや、オセアニアの自然豊かなところも好きだけれど、歴史が比較的新しいので、歴史あるヨーロッパに惹かれるのかもしれません。クラシックコンサートや美術も大好きなので、時間があれば見に行きます。語学学校に行っていると、復習や宿題も多くて時間が取れなかったりするのが難点です(笑)

中でもイギリスが好きです。イギリスの食べ物は不味いとか、人も街もグレーがかったイメージでしたが、全然そんなことはありませんでした。人も親切でしたし、食べ物も不味いということはなく、ブリティッシュ イングリッシュの魅力も感じました。なので、一番多く行っているのはイギリスです。

スコットランド留学で出会った友人と再会!

スコットランドに行った時には、ちょうど独立についての住民投票が行われていたので、また面白い時に来たと思いました。ホストファミリーは独立反対派で、毎日のようにデモ運動をしており、日本ではあまり見られない光景を見ることができました。スコットランドで出会った、イタリア出身の留学生の男の子とは、その後私が友達との旅行でミラノに行った時に再会しました!ミラノのドォーモの隣のホテルに宿泊したのですが、そこに来てくれてお土産を交換しました。彼はその頃、ドイツのケルンで勉強をしていたのでケルン名物の“オーデ―コロン”(香水)をくれました!ホテルでイタリア語の歌を教えてくれたりと楽しかったです。

テーマは「楽しく学ぶ」

パソコンが少し苦手なので、オンラインでのレベルチェックテストや、IT関連のテーマでのディスカッションだと付いていけないことも…。それ以外の宿題や作文などは褒められることが多いのですが。でも、無理をしすぎず「楽しく学ぶ」をテーマにしています!苦労して学ぶ時代はもう卒業、楽しく学ぶからこそ、毎回満喫できるんだと思っています。

留学を続ける理由と、今後について

1~2週間の留学で慣れたと思った頃には帰国することになるので、英語の上達はなかなか難しいです。ただ、なかなか上手くならないからこそ何度も行きたくなりますね!よく、「1番良かった国はどこ?」と聞かれるのですが、その国その国で違った良さがあるから、1番は決められないんです。ホームステイが良かったところ、学校が良かったところ、街や景色が良かったところ、食事が美味しかったところなどそれぞれです。良くなかったところは無く、想像と違ったなという印象でもそれはそれでまた楽しい。

旅行ではなく留学の魅力は、なんといっても「現地に住んでいる人と触れ合える」「ホームステイでの暮らしがわかる」こと。団体のツアーに参加したりしたこともありましたが、留学の魅力を知ってしまうともう考えられないです。ホームステイ先や学校の周りのローカルなエリアを散歩する。好きなところに気ままに立ち寄り、食べたいもの食べ、喋りたい時に喋る、というのが最高です。コロナが収束したら、ハワイの時のホストファミリーに地元の甲府ワインを持っていきたいし、イギリスもイタリアも行きたいし、行ったことのない北欧も行ってみたいと思っています。