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Voice 留学体験談

【コロナ禍ワーホリ】オーストラリアでの仕事探し、ロックダウン中の日々

神保 芙美さん

オーストラリア

PROFILE

年齢・ご職業 28歳・ 社会人
国・都市 オーストラリア、ゴールドコースト
期間 96週間(2019年9月)
学校 なし
参加プラン オーストラリア(ゴールドコースト)ワーキングホリデー

素敵な街で暮らしてみたいという憧れが、ついに実現!

私は最初の数週間をホームステイで過ごしました。私は渡航後、まず現地の生活を身近に感じその街のことを知ろうと思い、とにかく町中を散策しました。町を歩いて土地感をつけると、その後家探しや仕事探しのポイントとしても役立ちます。また、渡航後すぐは、海外という大きなハードル、言葉の壁、自分が外国人であるという疎外感、友達ができるか、仕事が見つかるかという不安から多くの人がホームシックにかかります。もちろん私もその1人でした。数日から数週間で終わってしまう旅行とは違い、1年間という単位が途方もなく長く感じてしまうのです。しかし、町を散策し現地で生活する人々を見ていると、今まで旅行先でスーパーやパン屋さん、カフェに行った時にいつも感じていた「こんな素敵な町に暮らしてみたいな」という憧れがついに実現したぞ、という気持ちになるのです。私はゴールドコーストに滞在していたので、街から歩いてビーチに行くことができ、時間がゆっくりながれているようなこの町がすぐに大好きになりました。人によって都会が好き、海が好き、自然が好き、と好みが分かれます。その町それぞれに特有の雰囲気がありこれは実際に渡航してみないとわからないことが多いです。私は実際メルボルンとゴールドコーストで悩んでいたので、渡航後すぐにメルボルンへ数日間旅行をしてみました。都市選びは渡航前の大きな課題でしたが、ワーホリビザというフレキシブルなビザを持っていれば都市移動も可能なので、まずは自分の直感を信じて初めの都市を選んでみても後悔することはないと思います。

ホームステイ

また、私は最初の数週間をホームステイで過ごし、ネット上では調べられないような現地のことをたくさん教えてもらいました。留学生向けのクラシファイドなどに載っている情報にももちろん助けられますが、長年現地で生活している人の知識や経験を教えていただけるということはとても価値のあるものだと思いました。例えば、私がファームジョブをするか悩んでいたとき、今年の気候や山火事の影響でこの地域でのファームはほとんどクローズしているよ、と教えていただきましたが、実際にクラシファイドの求人ページには求人情報が多く載っていました。その求人の多くはファームジョブを希望する人を周辺の家に住まわせて、家賃収入を得ているというものです。実際に仕事はなく、ウェイティングという形でただ家賃を払うだけという日々を送っている人もたくさんいるということでした。残念なことにネットでの情報収集は時に信用できないものである可能性もあるのです。そんな時、現地の人からのアドバイスはとてもありがたかったです。入ってくる情報を全て鵜呑みにするのではなく、多方面から情報収集をして信頼できる情報は何かということを見極めていくことも大切だと身をもって感じました。そういった面でも、渡航後、右も左もわからない状況でホームステイという安心できる場でまずは現地のことを知るという選択はとても良かったと思います。

仕事探しについて

ワーホリに行こうと決意した後、多くの人が不安に思うことは仕事がみつかるか、ということだと思います。私も仕事探しには苦労しましたが、現地での仕事探しのポイントをいくつかシェアさせてください。まず、仕事探しには大きく2つの方法があります。

方法①求人サイトから応募する

1つは求人サイトからオンラインで応募する方法です。こちらは日本での仕事探しとほぼ同じです。この方法のメリットは仕事の内容や給与など条件を絞って検索でき、その職場が求めている人材なども面接前にある程度知ることができるので、心の準備をしてから面接に挑めます。気軽に応募できることから企業側は膨大な応募を受けている可能性が高いです。そのため、デメリットとして応募時に履歴書やカバーレターでの自己アピールが十分でないと面接に進むプロセスに辿り着けないことも少なくありません。この方法で仕事探しをする場合のポイントは、簡潔で読みやすく自分の経験やできることが明確に書かれた履歴書と、なぜそこで働きたいのかというアピールをするカバーレターが重要視されることです。

方法②直接、履歴書を渡しに行く

もう1つの主な仕事探しの方法は、自分が働きたい場所へ実際に行って直接履歴書を渡しに行く方法です。

こちらの方法は日本ではあまり主流ではないかもしれませんが、私の周りではこの方法で仕事を見つける人の方が多い印象です。このポイントとして、必ずそこのマネージャーや責任者など求人に携わっている人に直接履歴書を渡すということです。初めはお店の人に声をかけることすら緊張します。ですが、「仕事を探しているのですが、マネージャーさんはいますか」この言葉だけ英語で練習していけば問題ありません。オーストラリアでは多くのワーホリ、学生が毎日皆さんと同じように仕事探しをしています。そう、履歴書を受け取る方もプロなのです。そのためこのセリフさえ伝えることができれば相手は用件をすみやかに汲み取って次のステップを促してくれます。長いフレーズを覚えても緊張状態ですらすら出てくることは少なくとも私には高いハードルでした。また、相手も仕事の手を止めて耳を傾けているので簡潔に用件を伝えることがお店の方への気遣いにもつながります。先ほど述べたマネージャーに直接渡すというポイントですが、そうすることでその場で面接をしてもらえるチャンスやトライアルへのチャンスがグッと大きくなります。「マネージャーは今いないけど履歴書を渡しておいてあげるよ」と言われることも多々ありますが、可能であればマネージャーがいる日時を聞いてその時にまた来ますといって改めてくることがベターだと思います。毎日たくさん持ってこられる履歴書は時にメモ紙として使われてしまうのです…。勢いでマネージャー以外の人へ履歴書を渡してしまっても大丈夫です。そこで働きたいという気持ちが強ければ、返事を待たずにもう一度足を運んでみてください。そして今度こそはマネージャーに会い、「以前履歴書を渡したのですがみていただけたでしょうか」とダメ押ししてみましょう。日本では暑苦しいと思われるくらい強引にしつこくなってみるのもいい経験になりました。その熱意を買ってチャンスをくれる素敵な職場に出会えるかもしれません。運良くマネージャーに履歴書を渡せ、面接をパスした場合はトライアル(試用期間)へと進むことがほとんどです。実際私は履歴書を渡した当日にそのままトライアルをしてもらえることになりました。仕事探しにはタイミングが大きなポイントになるので、そのチャンスを逃さないよう私はいつも黒のパンツとスニーカーというこちらの仕事着の定番スタイルで履歴書を渡しに行っていました。

そして1番大事なことは良い第一印象を与えることです。緊張する気持ちを少し隠して、弾ける笑顔で履歴書を渡してみてください。「こんな笑顔で接客してくれたらいいな」「この子がいたら職場が明るくなりそう」そんなポジティブな印象をたくさん残していくことで素敵な人と素敵な職場で働くチャンスが増えるのではないでしょうか。

仕事をする上で注意したほうが良いこと

仕事をする上で注意したほうがいいと感じたことがいくつかあります。まず、オーストラリアに限らず、働きたいその国での法律やルール、労働者の権利を知るということです。残念な事に、英語のわからない留学生に対して違法な賃金で人を雇ったり、法律上認められていない内容で働かせる職場はまだ存在します。オーストラリアでは主にフルタイム、パートタイム、カジュアルという3つの雇用形態があります。雇用形態により最低賃金や福利厚生、労働時間の規約が変わってきますが、その内容を知らずに契約を結び、低い賃金で十分な労働時間が確保されなかったりすることもあります。また、週末や祝日に働くと1.5〜2倍のお給料がもらえますがキャッシュジョブなどではもらえないことも多いそうです。仕事がほしいからと違法な雇用契約であっても働くということは、少し我慢すればいいというだけの問題ではなく自分が違法な働き方をしているということを問われてしまうリスクにもなり得るのです。少しでもおかしいな、と思うことがあったら勇気を出して直接オーナーに聞いてみましょう。日本では特にお金の話はタブーとされている傾向がありますが、こちらでは主張しないということは同意していることを意味します。ノーならノー、疑問があれば質問を自分から発信していくことは決して悪いことではありません。自分の主張や意思をはっきりさせるためにもその国の法律、ルールを知るということは特に海外で働く場合必須だと思いました。そして、オーナーと話し合っても解決しない場合フェアワークという機関を通して解決したり、思い切って他の仕事を探してみることも必要になってくるかもしれません。限られた時間しかないワーホリ生活で辛い思いをし続けるほど悲しいことはありません。日本人だから、外国人だから、と劣等感を感じる必要は一切ありません。自信を持って、一労働者として現地での仕事を楽しんでください。

英語でのコミュニケーションについて

 仕事探しと並んで渡航前に不安なことといえば、英語で現地の人とコミュニケーションが取れるか、友達ができるかということではないでしょうか。母国語以外でのコミュニケーションや英語の上達は今でも私にとって高い壁です。私の場合カナダでの語学留学、ワーホリを経てオーストラリアへ来たので、オーストラリアでは語学学校へは行かずにワーホリ生活を開始しました。カナダでは語学学校で日本人をはじめ英語を第二言語として勉強しているいろいろな国の友達ができました。一方オーストラリアでは渡航後すぐにローカルの仕事を始めたため、日本人と出会う機会も少なく、ネイティブに囲まれた環境ではじめの数ヵ月を過ごしました。どちらの環境も得るものがたくさんあり、私にとってその2つの環境があったことが英語力向上の面でも不可欠でした。私もまだまだ満足できるレベルに達していないので上級者としてのアドバイスはできませんが、英語を上達させるためにはインプットとアウトプットの2つが必要です。まず、ここでのインプットは語学学校での授業や英語で観る映画、ネイティブの人が話す英語で耳に入ってくる情報や、知識として学ぶ文法や語彙力のことを指します。インプットは渡航前でも十分に伸ばすことができるでしょう。渡航前に英語を勉強する時間を十分に取れない人もたくさんいると思いますが、限られたワーホリの時間を有効に使うためにもインプットはできる限り日本で磨いていくことをお勧めします。

語学学校に通う意義

一方、アウトプットは知識として頭に入っている英語を実際に使うことです。こちらはワーホリや留学での醍醐味と言えるほど、渡航後の上達が著しいものだと思います。留学生活ではネイティブ以外との会話はしないぞ、と志高く渡航する人もいると思います。私も実際それが英語を上達させる最善策だと思っていました。しかし私にとっては高すぎるハードルだったのです。職場で同僚によってテンポよく繰り広げられる会話についていくことが精一杯で話にはいっていくことができないことは日常茶飯事です。特に複数人で話している場合「それ、どういう意味?」と私1人のために会話を中断するなんて…と遠慮してしまいます。一方語学学校では全員が英語を母国語以外の言語として学んでいるので、気負いすることなく勇気をだして発言する場として絶好の場だと感じました。お互いが「それ、どういう意味?」と聞き合い、相手がわかるよう表現を変えて英語で説明する、言ってしまえばアウトプット道場です。お互いの英語レベルを尊重し合い、みんなで共通のコミュニケーションツールを学んでいるということが絆を深め、英語を喋るということへの壁を取り除いてくれる感覚でした。私もよく、語学学校の友達とその日の授業で習った英語を使って会話をしてみたりそれぞれの国の文化などを英語で説明したり、母国語のいい言葉から悪い言葉まで教えあったり…英語をつかってたくさんの人とコミュニュケーションをとっているということへの満足感が、さらに英語を勉強したいというモチベーションへとなっていました。そしてそのモチベーションが、今度はネイティブの人にも伝わるといいな、勇気をだして会話にはいってみようかな、という気持ちにつながっていきました。自信が少しつくとそれを使ってみたくなるのです。自分の中で小さな目標をたて、達成していくという繰り返しが1年後の大きな目標につながると思います。

何でも話せる友達を1人作ろう!

留学中、友達をたくさん作るということももちろん魅力的です。しかし、仕事のことや家族のこと恋愛のことなど、なんでも話し合える友達が1人でもいれば英語力やコミュニケーション力の向上はもちろん、それ以上に価値のあるものを得ることができると私は思います。留学中は特にいろいろな国からいろいろな文化を持った人々と出会うことができます。ネイティブじゃないから、という理由で壁を作ってしまうのは私にとってはとても勿体ないことでした。お互いの文化を尊重し合うことや受け入れあうこと、また興味や関心を持ち勇気をだして聞いてみることが友達をつくる上で私が大事にしていることです。“ただ友達がつくりたい”のではなく、“興味のあるあの子と友達になりたい”という気持ちがあったからこそ、今でも連絡を取り合える友達ができたのだと信じています。語学学校へ行くか迷っているという人がいれば、行くことをおすすめします。英語を学ぶためだけでなく友達作りの目的であっても行く価値は十分にあると、オーストラリア渡航前の自分に是非伝えたいです(笑)。

 ワーホリビザは限られた時間の中でですが仕事や学行、旅行など多目的に自由に使うことのできる貴重なビザです。海外に友達を作りたい、旅行先で英語を使えるようになりたい、海外で働いてみたい、スキルアップをしたい、海外で暮らすように旅行がしたい。目標や目的は人それぞれであり「こうでなくてはいけない」ワーホリはありません。誰かにとっては小さなことだとしても、私にとってはかけがえのないものを見つけることができました。ワーホリを決意する理由に十分や不十分はないのです。行きたいという気持ちが少しでもあるのであれば、思い切って行ってみてオーダーメイドされた素敵なワーホリ生活を満喫してもらいたいです。

コロナという危機に直面して

2020年になり、コロナという世界規模の危機が訪れました。自分が生きているうちに、ましてやワーホリ渡航後半年も経たずにこのような状況になると誰が予想していたでしょう。まだ収束には時間がかかりそうな問題ですが、これまでの経緯や状況をシェアさせてください。

こちらでは1月ごろより「中国で新型ウイルスがでているらしい」と噂程度に話は出ていましたが、国民の危機感もそこまではなくお店やレストランもいつも通りでした。私は3月に一時帰国を予定し往復の飛行機を取っていたのですが、もしものことを考えて5月に日時を変更する手続きをしました。後にこの選択で私の一時帰国の最後のチャンスがなくなりました。この頃は私も一時的なものであって長くても数ヶ月で自然消滅するインフルエンザのようなウイルスだろうと思っていました。しかし、1月末にもなると「ウイルスがどんどん広がってなんと死者もでているらしい」と話は大きくなり、中国の旧正月シーズンを前にオーストラリア政府が中国からの入国制限を発表しました。そこから話しはどんどんと進んでいき、ヨーロッパやイランからの入国制限、国際線の減便キャンセルに始まり、気づいた時には鎖国状態でした。そしてついにオーストラリアでの感染拡大を認め州境の行き来も制限されることになりました。

オーストラリアでのロックダウン生活は具体的に、必要最低限の外出(食品や日用品の購入、病院の受診、適度なエクササイズ)以外は禁止。2人以上での外出禁止。家へ人を招待する場合2名を限度とする。飲食店はTake away,Uber eatsのみ。などとても条件は厳しく規則を破った場合処罰対象(日本円で10万円以上の罰金)というシビアなものでした。しかし、ほとんどの人が罰金を恐れているのではなくウイルスを恐れている様子で、町は一気にゴーストタウンへと化しました。その甲斐もあって感染者の拡大は4月下旬にはほぼ見られないところまできています。今のところ政府からのロックダウン解除は発表されておらず、今後順を追って数ヶ月から半年ほどかけて解除されていくとの見通しが予測されています。

予定していた一時帰国の件ですが、はじめに予定していた3月の便のすぐ後、予約していたジェットスターの国際線運休が5月末までと発表されました。その後すぐ永住者以外の海外からの入国が制限され一時帰国は叶わなくなりましたが、3月であっても既に感染のリスクはあったので、結果としてはよかったと思っています。もし一時帰国していたら自分の感染リスクだけでなく、保菌者となり感染を広げてしまう恐れもありました。出来る限り人や物の交流を減らし、感染リスクを減らしたいという政府や航空会社の意図に強く同意できたからです。

ロックダウン中に触れた、人の優しさ

仕事についてですが、私は飲食店で仕事をしていたのでロックダウン開始後すぐに無職状態となりました。オーストラリア国籍または永住権が勤務している場合、政府から職場に1人あたり数千ドルの支援金が出る為ワーホリや留学生にとっては仕事を続けることが難しい状況となりました。特にワーホリに対して支援金などの補助はなかった為、収入源がなくなってしまうということに不安はあります。しかし一方で、感染リスクがある中、外に出て仕事をしてくれるオージーの同僚や、医療機関、スーパーなどで勤務してくれている方々には頭が上がらないほど感謝しています。そして厳しい中でもワーホリや学生のことを考えて少ない時間でもどうにかシフトを入れようと努力してくれているオーナーやマネージャーの気遣いには涙が出る思いです。この状況でも驚くことに少なくとも私の周りには、自分のことしか考えられない人は1人もいないのです。仕事が減っているだろうからとご飯を振る舞ってくれるオーナー、トイレットペーパーが買えていない人へ自分の分を分けてくれる友達、消毒液がないのならみんなで使おうと家から職場に持ってきてくれる同僚、落ち込むはずのこの状況でも毎日温かい気持ちにさせてくれる素敵な人に囲まれて本当にありがたいです。一時帰国ができない、仕事がない、とないものにフォーカスしている隙がないくらい人の優しさを日々感じています。終わりの見えない状況に不安で心が折れそうになる瞬間もありますが、みんなで乗り越えよう、ウィルスに勝とう、とオーストラリア全体で戦っている様子を目の当たりにしています。

トラブルに遭遇したときの対処法

さて、ここからはこういったトラブルに海外で遭遇してしまった時の対処法やアドバイスを参考までに書かせてください。

まず、今回の件でオーストラリア政府の対策や発表は突然、そして大きく日々変化していました。英語で新聞を読んだりニュースを見たり、少しハードルは高いかもしれませんが最新の情報を常に知っておくことが大切です。なにかがあってから情報を得るのではなく、何もなくても常にアンテナを張って現地の情報を得る習慣をつけていくことをお勧めします。だれかがこう言っていたよ、というのは十分な情報源ではありません。正しい情報を身につける習慣があるに越したことはありません。領事館への在留届の提出は短期留学であってもマストです。状況によっては国が把握していない留学生を助ける術は現地国政府にも日本政府にもありません。何もないことを想定して行動するのではなく、何かあった時に対処できる準備はしていて損はないでしょう。

海外保険に関しても同じです。怪我や病気がなく留学生活を終えることが一番です。ですが、万が一の場合も頭のどこかで想像してみてください。もちろん楽しい留学生活を不安でいっぱいにするのではなく、準備万端の状態で思いっきり楽しむ為です。たとえその準備が無駄になってしまってもそれはラッキーだったという証拠です。少し勿体ないと感じることや面倒くさいことでもはじめに準備してしまえばあとは楽しむだけです。私は実際1度目の留学で「こんなに高い海外保険に入ってもきっと使わないだろうし勿体無いなぁ」と思って入った海外保険の何倍もの金額が医療費でかかったのでもし入っていなかったら、と青ざめました。私のようにしっかり元をとることもあるのです。保険のお金が無駄になってしまうことほど何もないことがもちろん1番ですけどね。

 次に、金銭面についてです。留学はお金がかかるので金銭的に余裕がない状態で渡航する人も多いと思います。ワーホリであれば働くことを前提にするため少ない資金で渡航することも十分可能です。ですが、お金には少し余裕を持っていくことを強くお勧めします。今回のようなトラブルに限らず、国によっては雇用形態も違い急に仕事を失ったり、健康面や個人の理由で仕事が出来なくなる瞬間も来るかもしれません。そんなとき、貯金がない状態で生活を送ることは想像以上に不安になるでしょう。金銭的な不安が心の余裕をなくし、正しい判断ができなかったり無理をしてでも働いたりネガティブな状況へと繋がる恐れもあります。

今回オーストラリア政府が正式に声明した内容は、「ワーホリや学生ビザの滞在者で、今後6ヶ月にわたり生活を経済的に維持することが困難な場合は早期出国を検討」するというものでした。自国民を守るというオーストラリア政府の姿勢は当然のものです。少し厳しいかもしれませんが、ワーホリビザは「働くことを許可されたホリデー」がメインとなるビザであり、自由が与えられる反面そのビザ保有者は自己責任で生活を守っていく必要があります。そのため、最低でも数ヶ月は収入がなくても生活ができるだけの貯金と、帰りの航空券またはそのための資金は常に確保しておくことを私の経験上からはアドバイスさせていただきます。実際に私の周りには収入がなくなり、ビザの有効期限も近づいていて早急に帰国しなければならない状況でも、コロナの影響で飛行機が減便され高価な飛行機のチケットを買わなくては帰れない状況に苦悩している人もいました。そういう不測の事態を対処するためにもある程度の金銭的余裕はその時の最善策をとるためにも必要であると感じました。

 留学生活に慣れ、土地勘もついてくるとどうしても緊張感が和らぎ夜道を1人で歩いてしまったり、人通りの少ない道を使って近道をしてしまったりします。これは自分からトラブルの発生リスクが高い状況を作ってしまうことになります。例えば私の場合何かトラブルに巻き込まれてしまったとき、英語でそれを対処する自信がありません。緊張感、危機管理能力は海外で生活をする上でなくてはならないものだと思います。気を付けていても起こってしまうのがトラブルです。ですが、自分で防げるトラブルもたくさんあります。自分は大丈夫。ではなく、気を付けていたから大丈夫だった。と笑顔で帰国できるように是非自分を大事にしてください。

 長くなりましたが、ここまで起こらないに越したことはないトラブルのお話をしました。…やはり今回も起きました。私の場合旅にトラブルは付きものです。そのトラブルが人の温かさを教えてくれ、精神的に強く成長するきっかけをくれるので感謝する面もあります。が、これから留学を考えている方々はどうか大きなトラブルなく楽しい思い出で溢れる留学生活を送っていただきたいです。私の経験が誰かの注意喚起になりどこかで役立ててもらえたら、または誰かにくすっと笑ってもらえたら嬉しい限りです。そして、辛い状況を支えてくれた全ての人へ感謝し、今度はそれを微力ながら誰かにつなげることができたらな、と思っています。

2021年3月現在

2021年3月現在、オーストラリアでは、ロックダウンを終え日常生活に自由が戻りつつあります。私はホスピタリティーの仕事をしていたためロックダウン中は殆ど仕事がありませんでしたが、ロックダウン後ありがたいことに以前の職場からオファーをいただき、仕事復帰することができました。新規感染者が1人でも出るとロックダウンが始まるという状況で、いつまた仕事がなくなるかわからないという不安もありますが、今は仕事があることへのありがたみや働くことの楽しさを今まで以上に感じることができ、日々充実しています。日々変わっていく状況やルールなど、知らなければいけない情報を異国の地で常にキャッチする必要があるという生活には今でもなかなか慣れません。一方で政府の迅速な対応により感染拡大が最小限に抑えられていることには感服しています。決して楽な状況ではありませんが、見えない不安やできないことにフォーカスし悲観的になるのではなく、今できることや物事の良い面に視点を当てるように心がけています!