学ぶに、憚ることなかれ

夢の実現

海外留学は長年の夢でした。英会話はラジオ番組を録音し勉強していましたがなかなか上達せず、現地に行って学習する必要を痛感しました。職をリタイアした今がチャンスと資料集めをしました。福岡でISSの留学ライフの雑誌を見て「これだ」と思い、アポなしで訪ねました。スタッフの方がとても親切で、色々説明していただきました。どこがベストかなと迷っていたところ、イギリスのカーディフを勧められ1カ月の研修に行くことにしました。行くまでは何かと不安もありましたが、現地に着くととても楽しい毎日でした。学習は少人数の授業でとにかく聞くことと話すことが中心でした。最初は英語のスピードの速さに戸惑いましたが少しずつ慣れてきて、自分のペースがつかめるようになり、どうにかついていけるようになりました。教室は6～8人程度の少人数で日本人は私一人でしたが、級友はとても優しく、先生も色々な質問に答えてくださり、楽しみながら英語の勉強ができました。

住みやすい街カーディフ

カーディフは、古い伝統に支えられ落ち着いた街です。緑が多く、食事、ショッピング、交通全てに便利です。ビールも美味しく、フィッシュ＆チップスも良く食べました。人々はとても親切で治安の良い街です。物価も安く、パンや牛乳は驚くほど安く買えました。多くの大学や立派な公立図書館、ウェーリッシュナショナルオペラの根拠地、BBCのコンサートホール、劇場、ライブハウスなどがあり、オペラ、クラシックコンサート、ポップス、ジャズ、ミュージカル、演劇と時間を見つけては劇場へ通い楽しみました。コンサートへは日本から持ってきた着物を着て出かけました。日本に行ったことがある方が声をかけてくれたり、着物を褒めたりしてくれて楽しい気分も味わえました。

とにかく話すこと

周りに日本人が少なく、英語を喋らざるを得なかったことが幸いしたかもしれません。最初はなかなか通じませんでしたが、どうにか喋れるようになりました。とにかく恥ずかしがらずにしゃべることが大切だと思います。学校の授業ばかりではなく、友達とパブで喋ったり、街に出てマーケット、レストラン、ショッピングセンターなどで、お店のスタッフや土地の人に話しかけたりして、できるだけ英語を使うよう心がけ、アクティビティでの会話も日を追って楽しいものになりました。

勇気をもって扉を叩こう

留学を迷っておられる方、どうか勇気を持って扉を叩いてください。そこには新しい世界が待っています。年配の方も臆することはありません。私自身60才を過ぎ皆さんについていけるか心配しましたが、若い人に混じって良い刺激を受けました。語学は理屈ではありません。外国の人の考えや習慣を理解し、自分の考えや気持ちを相手に伝え、コミュニケーションがとれるようになることは何と素晴らしいことでしょう。まだまだ道半ばですが、今度は3カ月間の留学に出かける予定です。さあ、皆さんも是非挑戦してください。